この思いをどう表わそうか

思ったことをそのままに

新規他G担から見た10年間

先日5月1日をもってKAT-TUNが充電期間へと入った。そのニュースは新規ジャニヲタの私からしても衝撃的でショックなものだった。

10年前の3月22日、ジャニーズ事務所から新たなグループがデビューした。KAT-TUN。当時中学生だった私からすると、グループ名にハイフンが入っていることにまず衝撃を受けた。「かっけぇ!」。そしてデビュー曲とMV。曲もとてもキャッチーでラップも入り、MVも相まって悪い、危ない感じが全面に押し出されていた。それまでジャニーズになかった色に非ヲタだった私は驚き、困惑、恐怖、いろんな感情が渦巻いた。そしてジャニーズに関して全くの無知であったのにも関わらず、ぼんやりとこう思った。

6人で立っている未来が想像できないと。

何を根拠に思ったかは分からない。その時期、ちょうど他グループで活動休止や脱退したメンバーが現れたというのも影響していたのかもしれない。ただ、漠然とそう思った。

デビュー後、周りはKAT-TUNの「Real face」一色だった。いや、厳密にはKAT-TUN時々嵐だった。カラオケに行けば何人かはリアフェを歌っていた。お昼休憩の放送でも毎日のように流れていた。嵐の「A・RA・SHI」以来の盛り上がりっぷりだった。
その後に発売する曲も、リアフェまでとはいかなくてもよく聞いていた。追いかけていたわけではないのだが、今聞いても鼻歌を歌えるくらいには覚えている曲ばかりだ。

しかし2010年、2013年とメンバーが脱退。もちろん驚きはしたものの、どこか納得してしまう部分もあった。そして始動した4人のKAT-TUN。このままずっと4人でいくんだろう、そう思っていた。

そんな矢先の出来事だった。それは2015年11月24日、ベストアーティストにて告げられた。テレビの向こう側もこちら側も時が止まったように感じた。人は驚きすぎると事態を飲み込めないというのは本当だった。
いやいや、またまた〜と思う、いや思いたいものの、4人の表情は事実だと物語っていて。それでも頭では信じられなかった。
これが本当なんだと実感したのはその数分後、関ジャニ∞横山裕が涙ながらに侍唄を歌っているのを見たときだった。ヨコがカメラに抜かれた瞬間は丸山隆平のソロパートだった。歌っていないのにカメラに抜かれる。それがいつもとは違う、さっきの報告は本当だったんだと実感した。
その日はいろいろ考えてあまり寝付けなかった。KAT-TUNを愛し、ファンを愛し、パフォーマンスがとても絵になり、ファンサービスも旺盛だと聞いていた。そんな彼がそれらを全て手放そうとしている。あまりにも想定外すぎて理解が追いつかなかった。

猶予は4ヶ月あった。その間にあれほどまで混乱していた頭は落ち着きを取り戻していた。4月からも4人でやるんじゃないか、そう思ってしまう時もあったが、タイムリミットが近づくとやはり現実味を帯びてきた。

そんな時、10周年記念ベストアルバム「10Ks」が発売された。通常盤くらいなら買おうかな、そんな軽い気持ちでCDショップへ足を運んだ。初回盤2が並んでいた。全シングル曲+新曲+全シングル曲のMVが入って税込4000円弱。気がつけばレジに向かいお金を払っていた。びっくり。
帰ってDVDを最初から再生した。6人、5人、4人、人数が変わるにつれ、曲調が少しずつ変わっていっていた。しかし、KAT-TUNというかっこよさは一切損なわれることはなかった。どれを見てもただただかっこいい。羨ましささえあった。
(また、不滅のスクラムのMVがあんなに可愛いものだとは思わなかった。知らなかったギャップにきゅんとした)

そして4人で出る最後のミュージックステーション。4人で歌うリアフェ。そして終わると3人になり歌われた「君のユメ ぼくのユメ」。上田くんの涙につられて号泣してしまった。私で号泣したのだからhyphenの皆さんはもっと大変だっただろう。

2016年5月1日。ついにKAT-TUNの歴史が一旦幕を閉じた。
「充電期間がKAT-TUNを守るために必要な時間だったと思えるように、僕たちは未来を作り続けていきたいと思います」
その言葉の通り個々で力を充電し、パワーアップしたKAT-TUNとして3人は帰ってくるだろう。そう信じてその日が来るのを待ちたいと思う。

まずは、昨年末にエイト目的で買ったものの未だ見れずじまいな「DREAM BOY」を見ようと思った。