この思いをどう表わそうか

思ったことをそのままに

掴め 共に見上げた夢を

※映画「関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!」の内容に触れています。


















まさか同じ映画のために、映画館へ何回も足を運ぶ日が来るとは思わなかった。

関西ジャニーズJr.と松竹のコラボ映画第3弾、「関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!」。ストーリーは人気のないローカルアイドルが結成記念ライブで客を満員にしないと解散になるというものだ。見る前はどうせなんやかんやで満員になってめでたしめでたしだろうと思っていた。

解散しとるやないか…。

そこに至るまでも成功があったり、また人気がなくなったりと山あり谷ありだが、とにかく「人気が出たんだ、良かった」と安心して見ることができない。現にラストのライブシーンでも席はまばらだ。このどうなるか分からないドキドキする気持ちが、アイドルという役柄も相まって今の彼らに重なって見えた。

ジャニーズJr.といえば何年かに一度、多くの子が入る反面、毎年何人か退所している。全く日の目をみることのなかった子からJr.の前線で活躍していた子まで、それは当人以外読むことができない。
また同じく数年に一度、デビューの切符を掴み、ジャニーズJr.という肩書きから卒業する子も何人かいる。それらを繰り返し、Jr.は世代交代してきた。

今の関西Jr.もちょうど、それまで主軸であったジャニーズWESTがデビューし、世代交代を終えたところだった。世代交代を終え、予想だにしない出来事がいくつか起こり、不安定な時期だったように思う。
世代交代を終え、さあ俺たちで関西Jr.を引っ張っていこうとしていたところだっただろう。それまでずっと共に頑張ってきた仲間の突然の退所。それから1年足らずのうちに2人が東京へと進出。新たな関西の主軸になるであろうメンバーが半分もいなくなった。あまりにも環境が変わりすぎた。
実際のところ、本人たちがどう思っていたか知ることはできないが、まとめ上げていくのは簡単ではないように思う。

そんな不安定な彼らが演じたからこそ、重なり、観る人の胸を打ったのだろう。実際、初日に観に行くと、広い劇場のあちらこちらで鼻をすすり、ひどい人は嗚咽を漏らしていた。私も袖をぐっしょぐしょに濡らした。
もし東京進出した2人が小姓ズを演じていても、ここまで感動はできなかったと思う。

また、浜中、室という先輩の存在は、彼らにとって大きかったのではないだろうか。引っ張っていくだけでなく、頼れて甘えられる存在。
とはいえ、甘えてばかりもできないようにメインにフレッシュな赤名も。とてもバランスの良い環境だったように思う。

あるインタビューでこんなことを言っていた。
「WESTがいなくなって、もう映画はないと思ってた」
今まで一緒にやってきた仲間のデビュー、退所、東京進出。様々な困難を乗り越えた今の彼らだからこそできたこの作品だと思う。
この作品、そして夏冬春を超えて彼らは立派な関西Jr.の主軸となった。そして再び訪れる夏。彼ら関西Jr.が目指すドリームステージまでの景色を共に見たいと思った。

最近ハマったど新規の戯言でした。