安い買いもんしはりましたなあ

6/1〜6/11の間大阪松竹座にて行われました「銀二貫」。そちらの舞台に足を運ばせていただきました。目的はもちろん、龍太くんを初めとする関西ジャニーズJr.です。

原作は高田郁さんによる小説「銀二貫」。仇討ちの場に出くわした大坂の寒天問屋を営む和助が、焼けた天満宮へ寄進する予定だった銀二貫でその仇討ちを買い、幼い少年を救ったことから始まる、人情時代劇です。NHKでドラマ化もされましたね。
まず、キャストの皆さんが錚々たるメンバーで。なんとまあえらいところに4人放り込まれたもんやなと思いました。ざこば師匠は残念ながら、直前になって出演は叶いませんでしたが…。ざこば師匠、和助のイメージぴったりすぎたから見たかった。でも、急遽代役となられた高田次郎さん、桂米團治師匠、お2人ともそれぞれに和助を演じられていました。お2人とも演技は違ってるんですが、どちらも和助で。芝居に答えがないってまさにこういうことなんだろうなと感じました。
善次郎役の文童さんは本当に毎回その場に「生きている」。私は今回、休日のたびに足を運んだので何回も見ることができたのですが、文童さんは毎回同じ台詞でも同じニュアンスでも、同じテンションでも、どこか違う。まさに今口をついて出たような言葉で。そして丁稚役の3人を可愛がってくださってるんだろうなというようなアドリブも飛び出したり。さすがだなと感じましたね。
主役、松吉役の藤山扇治郎さんもさすが。丁稚時代と成長してからの手代時代とで演じ方が変わってる。背丈は同じでも松吉の成長が見えました。そしてその堂々たる熱演はさすが主演と思わせられました。11月の松竹新喜劇観に行こうかな。
嘉平役の赤井英和さんは、おそらく演技は初めて拝見しました。アリさんマークのイメージはどこへやら。しっかり1人の料理人、お父さんとなっていました。そしてやっぱり身長高いですね!
お広役の洋あおいさん。優しいお母さんの面もあり、つつけばすぐ壊れてしまいそうな脆さも兼ね備えてました。すごい。もっとお広さんの出番欲しかったなー!見たかった!また、洋さんは他に山城屋御両人の役も兼ねられてましたが、全く違っていました。パンフレットで何回も確認しましたよ。同じ人なんですよね。また、ラスト、祝言での振付も担当されたみたいで。それはとてもコミカルで可愛く、見てて自然と顔がほころんでしまうような、そんな振付でした。
同じく女性陣、真帆役の宮嶋麻衣さん。もうね、真帆はめっっっっちゃくちゃ可愛かった!!言動全てが可愛い!!何回「かわいい…」って声漏らして涙したか!!ただ2幕からは覚悟を決めおてつとして生きる真帆に、別の涙を流し。いやもう、すごかった…。
他の方々もそれぞれがその役にぴったりで。逃げ惑う人々の中ですらそれぞれの役どころが見えてくるような。素晴らしい舞台でした。
そんな舞台で奮闘した関西Jr.の4人。丁稚定吉役の朝田くん。まず美しい。髷が似合う!そのキリッとした姿に違わず、しっかり者の定吉を演じてました。暇をもらう話を切り出す時の表情、とても素晴らしかったです。
同じく亀吉役の大橋くん。もうこれは大橋くんまんまでしたね。そして1番会場の笑いを攫っていました。ずるい。3枚目としてアドリブをがんがんぶっ込んでいて楽しかったです。本当美味しい役だよなー。
梅吉役の丈くん。すごく個人的なことになるんですが、この舞台が決まって原作読んだ時、梅吉は絶対丈くんだと思ったんですよね。そのくらい、キャラクターというか雰囲気がぴったりで、舞台上でもそれは同じでした。ちゃっかり者で仲間思い。そこに梅吉がいました。朝田くん、大橋くんも声が出てたのですが、丈くんはより声も出て演技も良かったように思います。「寝盗られ宗介」を経験したからでしょうか?あと思ったのが、商人のお辞儀がめちゃくちゃ上手いなと。
そして、仇討ちをする侍玄武とその弟玄之助役の龍太くん。出番はダントツで少ないのですがそのインパクトはハンパじゃない。まず声が通る通る。そして聞き取りやすい。むりょるーたはどこにいった!!??斬った瞬間、鶴之輔を前にした時、和助に詰められた時、商談が成立した時など、玄武の心の動きがしっかりと現れていました。そして玄之助。玄武とは雰囲気から全然違っていました。また玄武の時とは違って小柄にも見えたり。表情も柔らかく、完全に別人を演じきっていました。それを見た瞬間、贔屓入ってるかもしれませんが、龍太くんはこっちの道でもやっていけるのではないか、そう感じました。
時間の都合上、原作からいくつかカットされたシーンや改変されたシーンはありましたが、ストーリー、演技、演出、全てにおいて大変満足でした。4人にとっても大切な大きな舞台となったと思います。彼らの今後、直近では少年たちがとても楽しみになりました。1等席は1万円という高額なお値段でしたが、「安い、ええ買いもんしはりましたなあ」。