14年目ベテランのポジション

現在、関西Jr.にはユニットがない。が、括りというものは存在する。ちびっこ、DK組、ちびトリオ(3馬鹿)、バンド組、Funky8。そんな彼らの前線に立って引っ張っている括りが「メイン」と呼ばれる5人だ。

ジャニーズWESTがデビューし、関西Jr.を引っ張るのは当時人気が右肩上がりであったなにきん、そしてベテランの文ちゃんと龍太くん。であったが、退所、東京進出を経て現在の5人となった。その当時、まだ私は関西Jr.を好きになったばかりで日が浅く、あまり関西Jr.について知らなかった。だが、その5人がメインでいくことに疑問というか、そんなものを持っていた。


それまでそんなに目立ちはしなかったが、朝ドラなど仕事をこなし、センターとしてふさわしくなった大ちゅん。なにきんメンバーとして、ギャグなどしつつもみんなを引っ張ってきていた康二。入所すぐユニット入り、幼いながらダンスも上手くトークもできる流星。そして歴、実力共にみんなを引っ張る文ちゃん。この4人が関西Jr.を引っ張っていくのは納得できた。しかし、龍太くんが前線に立つというのはイメージできなかった。


私は新規であるため、過去の様子は映像を探して見るしかできない。とりあえず見れる映像はあらかた見た。映像の中の龍太くんは、ギラギラとしてみんなを引っ張るお兄ちゃんたちについていく弟、そんな感じがしていた。とても引っ張るようには見えない。また、ダンスも歌もトークも抜群に上手いわけではない。正直、他に比べて秀でてる部分がないように感じていた。WESTが抜けてもしばらくはそれが変わらず見えた。そんな龍太くんがメイン。それはお情けのように見えた。歴が長く、どの括りにも属することのできない立場に与えるお情けのポジション。2015年の「少年たち」では最年長ということで看守長の役を与えられた。この時も最年長だから、というだけで与えられたのではないかと思ってしまった。しかし、実際には驚くくらい良い看守長を演じたそうだが。


そしてその冬。松竹座公演は週末と平日で構成、メンバーが違っていた。特に平日はメインとFunky8で毎日日替わりの組み合わせとYOUたちで漫才披露。まだ龍太くんに特別注目していたわけではないが、この辺りから笑い、主にツッコミに力を入れてきているんだなと感じた。それでも、まだ龍太くんがメインである疑問は拭えなかった。


年明けて春。メイン5人が全員揃った。以前よりも5人でいることにしっくりきていた自分がいた。


しかし、公開された映画。龍太くんは小姓ズではなく、マネージャー役だった。これも主要メンバーに入れるのは難しいが、またお情けでねじ込んでもらえたのではないか。そう思ってしまった。まあ、実際マネージャーとしてみんなを見守る姿は彼の人柄から考えても合っていたし、なによりスーツを着ていなければ私は龍太くんに落ちていなかった。ありがとうございます。


夏。「ANOTHER」。龍太くんは再び最年長ということで島の長の役を与えられた。もちろん最年長だからという理由もあるかもしれない。しかし、実際には見ていないが、見た人がみんな絶賛していたように感じた。演技、ダンス、アクロバット、それらの力が大きくなったのだろうと感じた。


秋、博多と梅田でジャニーズ・フューチャー・アイランド。私はここでようやく龍太くんを生で見ることができた。実際に見た感想は、とにかくすごかった。正直歌もダンスもアクロバットもやっぱり特別上手いわけではない。しかし、ステージに立ってる間の熱がすごい。過去の映像では見ることのできなかった熱。もうすでに落ちていたのもあるが、龍太くんから目が離せなかった。その時、私はようやく、龍太くんは関西Jr.のメインとして引っ張っていくに値する人なんだと納得した。

 

その後、冬の松竹座公演も見たが、ソロでは自分の世界観を作り出し、それに引き込まれたように思う。また、「蒼い季節」でアクロバットチームを率いる姿もとても大きく見えた。


そして、つい先日まで行われた「東西SHOW合戦」。私も運良く見ることができた。笑いが多い、競演のSixTONESはボケ集団ということでどうなるかと思いきや、

 

笑いは龍太くん無しでは成立しなかっただろう。

 

ボケが9人。しかもみんな方向性の違うバラエティーに富んだボケ。またステージのあちこちで次々とボケる。それらのボケを全て1人で拾い上げ、こちらもバラエティーに富んだツッコミで処理する。こんなツッコミは長いジャニーズ事務所の歴史の中でもいなかったのではないだろうか。過去にツッコミを務めてきた人たちとは違ったタイプの、最もガツガツとしたツッコミ。見てて気持ちがいい。そして面白いというのもあったが、それを上回るすごいという感想。これは彼にしかない武器だと思った。数年前、お兄ちゃんたちの後ろでにこにこ笑っていた、ラジオでは発言も少なかった龍太くんの最大の武器。この人がメインにいないで誰がなる?言い過ぎかもしれないが、そのくらいに感じた。またツッコミだけではなくて、歌やダンスなどのパフォーマンスも見るごとに進化している。13年経っても進化の留まるところを知らない。もちろん技術だけを見ると劣っているところはある。しかし、会場掌握力、魅せる力は誰にも劣らないように見えた。


今度の春は例年とは違って新橋演舞場で過ごす彼。彼不在の松竹座は本人たちもファンも不安でいっぱいだ。その様子を見ると、穴を埋める代わりにはなれたとしても、関西Jr.のメインである室龍太くんのポジションに成り替わることなんて誰もできない。今ではそう確信している。

 

だらだらと何言ってるか自分で書いてても分からなくなってきたが、とにかくここ数年の龍太くんの進化が著しい。途中は全く見えなかったが、今では伸びしろしか見えない。こんなに見るごとに100%の満足感を与えてくれるアイドルは現時点で他にいない。第1の大きな刃だけでなく、第2第3の密かな刃もたくさん備えている。14年目に差し掛かったベテランには可能性しか感じない。