この思いをどう表わそうか

思ったことをそのままに

あなたの夢に私たちも付きあわせてくれませんか

※「滝沢歌舞伎2017」の内容に触れています。

 

 

 

 

 

 

 

先日、「滝沢歌舞伎2017」観劇してきました。

初日からそれまで、観劇された方々のレポを見てはわくわくする日々でした。その理由は、今回が滝沢歌舞伎初出演の龍太くんの、他担の方々からの評判です。「室くんが良かった」と毎日のように目にしていました。それが故、否が応でも期待値が上がりに上がりまくっていたのですが、さすが滝沢歌舞伎、それを軽々と超えてきました。

そもそも、私は滝沢歌舞伎を生で見たのは初めてでした。DVDで見たのも2012と2016のみ。初心者も初心者です。ジャニヲタとしていつかは滝沢歌舞伎を生で見たいものだと思っていましたが、まさか今年叶うとは。そんな私がチケットが当たり、その日が近づいてきます。日が近づくにつれて動悸が激しくなり、観劇前日、語彙力もへったくれもないファンレターを書く手は震え何回頭を抱えたことか。

そして当日。朝早くから新幹線に乗り、軽く東京観光をし、電車に乗って新橋演舞場へ向かいました。もう日比谷線に乗った辺りから涙腺が危なかったですが。弁当とグッズをなんとか買い、座席につきます。そこでぱっと目に付いたのはステージ上に飾られた「滝沢歌舞伎」の文字。私は本当に滝沢歌舞伎を見にきているんだ、夢じゃないんだと改めて思わされ、少し涙が滲みました。東西SHOW合戦の時はこんなこと思わなかったのに。

そしていよいよ幕が上がりました。ダンサーの方々、タッキーこと滝沢くんがステージに現れます。あー!DVDで見たことあるやつ!そう思っていたのも束の間、奥の幕が開き、Jrたちがずらっと並んでいます。双眼鏡を覗き、まず姿を捉えることができたのは、さっくんこと佐久間くんでした。

「うわ!さっくん髪暗い!その隣には誰がいるん……えっ、龍太くん?……龍太くん!?」

と、なぜか自分の中で1回確認を入れました。その立ち姿は今まで私が見てきた室龍太ではないように感じたから。煌びやかな衣装のせいでも、ストレートの黒髪のせいでもありません。おそらく、馴染んでいたんだと思います。去年の時点ですでに出来上がっていたカンパニーにその一員として馴染んでいました。

もうそこからはあっという間に時間が過ぎていきます。オープニングで大勢で踊る中、周りに引けをとることなく堂々と踊る姿や滝沢くんのフッティングを任される姿はかっこよく、「4剣士」で語りからの狂気、健タッキーと剣を交える姿は恐ろしく、「浮世艶姿桜」でセグウェイに乗る姿には少しひやひやしつつ、お化粧コーナーで林翔太くんとの掛け合いを見せる姿には安心を覚え、終始頼もしく大きく映りました。1幕が終わり、幕間に入ると、胸がいっぱいになりしばらくお弁当を開けることができませんでした。何をするでもなく、ただただ椅子に体を預け、1幕の余韻に浸っていました。

幕間を終え、2幕に入ると龍太くんはヤクザ旅烏の駒蔵へと姿を変えて登場しました。登場するなりどかっと椅子に座ったり、椅子を蹴って暴れたり、去り際にナベ郎(渡辺翔太くん)を蹴ったり、京都のヤンキーが江戸のヤクザにジョブチェンジしてました。本当に怖い。そう思わせるくらいの演技力でした。看守長、島の長と存在感のある役を立て続けにやってきた力が遺憾無く発揮されていたように思います。

鼠が夢を語るシーンでの心情の変化は手に取るように分かり、演出も相まってとても美しいシーンとなっていました。

そして水のシーン。颯爽と現れては鼠に加勢。とてもかっこよかったのですが、バケツに汲んだ水をぶちまけ、ホースで攻撃、捕獲用の縄で縄跳びをする姿はもうただの室龍太。とても楽しそうで見ていて嬉しくなりました。

エンディング。名前を呼ばれた時に手を挙げお辞儀をする姿は心にグッと来、涙が止まりませんでした。「WITH LOVE」で振りをする姿も美しく、「Love」で手拍子をし、みんなと一緒に楽しく踊る姿は可愛く、三宅くんから渡されたマイクで歌おうとする姿はおちゃめで、最後の最後まで魅力がぎゅっと詰まっていました。

やりたいやりたいと言い続け、自ら「出たいです」と伝えて叶った夢。夢をひとつ叶えた姿はとても頼もしく、大きく、かっこよく、楽しそうでファンになってから1番幸せだと思えました。劇中で駒蔵が鼠小僧に向けたセリフにこんなものがあります。

「おめえの夢に、俺も付き合わせてくれねえか?」

龍太くんの夢、目標はまだまだたくさんあると思います。もしかしたら新たな夢が今回生まれたかもしれません。そんなあなたの夢に、私たちファンも付き合わせてくれませんでしょうか。