この思いをどう表わそうか

思ったことをそのままに

私たちは勝っていた

2018年10月20日と21日、武道館にて「ドリフェス! Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOKAN「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」」が開催された。

発表されたのはDCDとアプリの終了が伝えられた2018年3月5日。キャストみんなのお通夜みたいな顔(と壮馬くんの「W-MaSKat、武道館で葡萄感出してよ」という天才的な言葉)が忘れられない。その3ヶ月後の6月26日、「ドリフェス!部」のラストにてはち切れんばかりの笑顔をしたキャスト総出演で10月20日の追加公演が発表された。それからあれよあれよという間に武道館公演がやってきた。

私は21日のみの参戦だった。20日はレポをそわそわと待ち続けていたが、開演から3時間半過ぎた20時半になっても誰1人として呟かないのを見て「これ、明日新幹線間に合わないのでは?」とそれまでと違う意味で心臓がバクバクし始めた。そして同時に驚いたのは、終演後全くといっていいほどレポが流れてこないのだ。流れてくるのは「最高超えてた」「今日でこれなら明日終わったらどうなってしまうのか」や明日は変わるだろうと予想された部分のMCだけ。いろいろワードを変えて検索してみた。セットリストも出ない!事前に1日目2日目で変えると言われていたセットリストでさえ出ない。公式でチラ見せされていたかつブロマイドでお披露目されていたヴァンパイアロード、クールプリースト、フレッシュペイント、ローズシャイニーで出てきたといった感想すらも見当たらない。ネタバレ禁止と言われたわけでもない。ネタバレだってしても良かったはずだ。現に同じく2公演のバトルライブはセットリストも衣装も演出も1日目終了後にバンバン流れていた。誰が示し合わせたわけでもなくネタバレはしたくない、そんな心境だったのだろう。ネタバレを気にしないが2日目のみ参戦の身としてはとても嬉しかったしありがたかった。

朝から新幹線で東京に向かい、ドリカをクレカに持ち替えグッズを買い漁り、開演までの時間をぶらぶらと過ごした。公演が終わってしまったらどうなってしまうんだろう、そんな不安を抱えながら。

三神さんの名前の入った森川さん、2次元3次元共にお世話になった白石さんからの花に見送られ、三貴子、ACE、ANSwerの曲に包まれ、あっという間に17時になった。暗くなった場内に輝く無数の7色のペンライト。これはアニメ「ドリフェス!」で幾度となく見てきた光景だった。あの憧れにも似た想いを抱いた場所に自分が今立っている。その事実ですでに泣いていた。さて、書き終えて振り返ると、ここから感情と文章が荒ぶり始めると思いますがご了承ください。ただのオタクですので。

映像が流れ始める。そこに出てきたドリカはライジングスターver.奏。「ドリフェス!R」の11話で出てきた、アプリの最後に追加されたライジングスターシリーズ。前に3次元でも着てくれんかなーと9割冗談でボヤいていたが、いや、まさか。そんなまさかな出来事が起きた。映像が終わるとステージに現れたのは、ライジングスターとライトニングボルトを見にまとった3次元の7人。「きゃああああ!」じゃなくて「あああああああ!!!」って声が出た。悲鳴っていうかもはや奇声。アニメの再現のような風景に開始3分で「5次元だ!」とテンションがMAXまでブチ上がった。

初の公式7人曲「ALL FOR SMILE!」、初めて7人で歌った「Dream Greeting!」を披露という初っ端から神セトリ。そこからDearDreamデビュー曲「NEW STAR EVOLUTION」、1期OP「PREASURE FLAG」、武道館で初披露の「Tomorrow's Song」、KUROFUNEデビュー曲「ARRIVAL-KUROFUNE Sail Away-」、そして「シナリオ」とまあ怒涛の素晴らしい曲のラッシュ。ドリフェス楽曲自体どれも素晴らしいから当然といえば当然だけども。

KUROFUNEの出席確認という名の「きみちゃん地方名言えるかな?」コーナーを終えて出てきたのはヴァンパイアロードの壮馬くんとクールプリーストのみぞたくととみー。またしても「これ見た!アニメで見た!」という景色。しかも、センターに立つのは壮馬くん。何度も言う、これアニメで見た!!!しかもモニターからはドリアピの演出も。ドリアピ受けちゃった!!

その次に流れたのは「MAY BE LADY!」。みんな大好きメビレが武道館で!!ミラーボールでキラキラな会場には間違いなくスパンコールみたいな星が降っていた。

3人がハケてスモークの中から現れたのは、ローズシャイニーに身を包んだKUROFUNE。私はその日、張り切って防振双眼鏡を持って行っていた。電池OK!スイッチオン!さあ見るぞ!双眼鏡を持つ手が震えすぎて防振機能壊れた(正常ではあった)。いや、まじで2人ともかっこいい…。ちなみにローズシャイニー、実はこの「君はミ・アモール」だけでの披露。もったいないけどそのレア感がまた良い。

続いてはみぞかおの「Magnetic Emotion」。なんかもう、やばかった。なにあの距離感。からの「Symmetric Love」。流れ!!!プレフラスーツでのこの流れはいかんでしょ。

それが終わるとフレッシュペイントを着たW-MaSKatがジャンプアップ(めちゃくちゃアイドル!)で登場した「STARTING TOGETHER」。だからこれ見たやつ!!MCを挟んで「郁となら!」「将熙となら!」で始まる「ドリフェス!R」6話のあの例のやつやってからの「You are my RIVAL」!どこまで5次元なんだよもう…。

ライバルの次は「BEST☆★PARTNER」。いろんな組み合わせで歌われたこの曲、今回はKUROFUNE。ぴったりすぎて……。2分割のモニターを利用した演出も最高だった。

次からはソロ曲続き。「ハピハピハッピー♪スマイリング☆」でハットとステッキで踊る郁ちゃんはチヅでもあり、「Wherever I am」のモニターで流れる将熙くんの直筆の歌詞が感動を増幅させ、シメは「Dream Painter」のPain太郎。Pain太郎、私は大好きですよ。でもやっぱりソロ曲って良い!会場が1色に染まる景色は圧巻だった。それはまさにアニメ「ドリフェス!」12話のような。

そうまさきも出てきて披露されたのは通称セネガールの3人による「Lifetime=Partytime!」。とにかく楽しい5次元フロアだった!指ハートすな。そのテンションのまま、みぞかおも揃って「真夏色ダイアリー」。10月だったけどあの瞬間は間違いなく真夏だった。

「ベストオブウェーブをやろう!」といったわちゃわちゃに盛り上がったMCの後に出てきたのは公人くん。ソロ曲の「RING」を披露。おい、気持ちぐっちゃぐちゃだわ。でも一気に曲の世界観に引き込まれてもう涙涙。公人くんが歌ってるのを見ると、CDで聴いた時は勇人やファンに言ってるのかなと感じたけど、もしかして圭吾にも歌ってるんじゃないかななんて思ったり。

その後は出だしから踊ってくれた「SINGIN' IS ALIVE」。歌うのは自身の存在価値といわんばかりに力強く歌う姿は勇人にも重なって。その流れでの「Whole New World」はまじ超エモいっすわ。初めて開国コールやったけど気持ちがいい!何度でもやりますよ開国コール。なにより火柱がすごい。武道館規模ならでは。

真っ青になったステージに現れたのはキャンディブロックRをまとったみぞたくの「リフレイン」。キャンブロR ver.慎が好きな人間は泣くしかない。最後の光の球が下りてくる演出も美しい。それに続く真っ赤な会場で歌う「Run After Blowin' Wind」。もう涙が止まらないファンが多い会場に向かって「そんなもの?」って煽る石原壮馬まじ最高。

壮馬くんがハケ、6人がミリオンエールを着て登場。それを見た瞬間、そろそろこの時間が終わってしまうと感じた。もう終わらないんじゃないか、ずっとこの楽しい時間は続くんじゃないかと思っていたのに。そこにミリオンエールを着た壮馬くんがカメラマンのケンタさんと共に登場。「写真撮ろう!」と武道館のど真ん中で客席に背中向けてあぐらかいて写真撮る我らがセンターまじ最高。そして今度は2次元の武道館イラストと同じポーズで撮影。また後日ツイッターとか、収録入ってるってアナウンスあったし円盤に入れてくれるのかなと考えてた、この時は。ドリフェス!ナメてた。

「ユメノコドウ」「Future Voyage」「OVER THE SEVEN SEAS」「GO TOMORROW!!!!!」、そして7人の「シンアイなる夢へ!」とラストスパートに相応しい流れ。FVで声がかすれる公人くん、いつもよりも声に熱のこもる株ちゃんがもうダメだ。もうこの辺りは泣いて泣いてわけが分からなくなってる。

7人がハケて始まるのはイケるっしょコール。イケるっしょって連続で言いやすいなと改めて再確認。あと、本編が終わってすぐじゃなく、一息ついてからコール始まるのが本当に好き。そのコールを受けて「イケるっしょコールすごかったね!裏まで聞こえてたよ!我慢できなくて出てきちゃった!」って現れたのは2次元の7人。いた。間違いなく7人も武道館にいた。武道館の前、キャストのみんなは言っていた、「14人で武道館に立つ」と。本当に武道館に14人で来ていた。イケるっしょコールで落ち着いた涙がさらに溢れる。そして現れた3次元の7人による「インフィニティ・スカイ」。「さあ、飛んでくんだ!どんな未来待ってたっていい!」。「ALL FOR TOMORROW」、全ては明日のためにと謳ったライブでこの歌詞は重みがすごい。

そしてみんなの挨拶。「ドリフェス!を愛してくれた1人1人に感謝です」と述べて涙を流した株ちゃん、それを見て「株ちゃんが泣いたらダメだよ」と涙を流しながら「ドリフェス!は永遠に心の中に生き続けます」と語った公人くん、「Twitterとかで笑顔でとか散々言ってきたけど、寂しくないわけないじゃん!」「芸能界に入って3年間、ずっとドリフェス!と一緒でした」と泣きじゃくりながら吐き出してくれた郁ちゃん、「絶対に誇りに思ってて欲しい。ファイナルだからじゃなく、みんながいたから、実力で勝ち取った武道館なんです」と目に涙を溜めながら伝えてくれた将熙くん、「純哉の気持ちが少し分かった気がしました」と目を潤ませながら短い言葉をたくさん紡いだとみー、「青は憧れだった。だからこそプレッシャーがあった」と言葉を詰まらせながらも告白してくれたみぞたく、「なにも悲しいことはないんです」「本当はツアーで終わるはずだったのに、武道館に立ってる」「見れなかったものが見れたんだから、これは勝ちです。俺たちは勝ったんです」とぶつけてくれた壮馬くん。みんなの言葉1つ1つに救われた。他に思われていたファンの方もいたはず。アニメも売れず、アプリもあまり課金しなかったから、人気がなかったから終わると思っていた。武道館も記念公演なんだろうと。過去の自分を殴りたい。勝っていた、「ドリフェス!」は勝っていた。メンバーは、スタッフさんは、私たちは勝っていたんだ。そう思うだけで3月5日から真っ黒に塗りつぶされていた10月22日以降が眩しく輝きだした。

最新の7人曲「ETERNAL BONDS」を披露し、2次元、3次元の14人で「ありがとうございました!」とハケる。終わってしまった、そう思っていたが再び起こるイケるっしょコール。すぐさまイケるっしょと気持ちが切り替わった。そして、7人が出てきた。イケたっしょ。そんな壮馬くんの第一声は「イケるっしょコールすごかったね!裏まで聞こえてたよ!」。奏と同じ言葉にとても5次元を感じた。「みんなアーティスト気取りで歌っちゃいなよ!」と流れたのは「ALL FOR SMILE!」。この日の最初の曲、アニメ「ドリフェス!R」の最後の曲。メンバーとファンで歌ったのはとても気持ちよかった。壮馬くんと公人くんを肩車した株ちゃんはめっちゃかっこよかった。お疲れ様でした。

曲が終わると、本当に最後、メンバーがハケた。壮馬くんがハケ際に「イケる?」と聞いて最後のC&Rが「イケるっしょ」で終わったのは最高にドリフェスだった。場内が明るくなり、流れたのは「ALL FOR SMILE!」。それに合わせて誰からともなく歌い出し、ファンだけの合唱が起きた。歌うことがためらわられることはなかった。恥も捨て、大きな声で歌った。会場全体が1つになった感覚が最高に気持ちよかった。ドリフェス!ってすごかった。そしてモニターに映し出されたのは、さっき撮った5次元写真。スタッフさん仕事が早い。ありがとうしか言えなかった。4時間弱、あの時間はサイコーを超えていた。

家に着く頃には10月22日を迎えていた。間違いなくドリフェスが連れてきてくれた明日だった。そんな明日にも奇跡が起きた。

10月22日の夜、2次元の7人がTwitterで最後の言葉を残していた。ラストはセンターの奏。23時59分59秒に「また会おうね!」と最後の言葉を呟き、「ドリフェス!」の全てが一旦休止となった。そこからファンが「#イケるっしょ」コールを始めた。誰かが示し合わせたわけでもない、ただそれぞれが言いたかったから言っていた。それは次第に大きくなりトレンド入り、4位、3位、2位と順位を上げた。

それはキャストや関係者の目にも入り、ドリフェス公式アカウントも触れていた。それだけでも十分すごすぎる。今までドリフェス関連用語がここまでトレンドに入ることはなかった。しかし、ファンは「#イケるっしょ」コールを続けた。その結果、トレンド1位に入った。

おそらくみんな、「続けてくれ」よりも「ありがとう」「サイコー超えた景色を見せたい」、そんな思いだったのではないかと思う。そんな1人1人のエゴという名のエールがここまで大きなことを成し遂げた。「ドリフェス!」は本当に愛に溢れたすごいプロジェクトなんだと、また思い知らされた。

私がドリフェスと出会ってから2年半ほど、その間に離れたりしたこともあった。しかし、ドリフェスに触れている期間はとても幸せだった。「ドリフェス!」のキャストオーディションの名前は「青春!!!!!ユニットオーディション」だった。「ドリフェス!」は、私にとって遅れてきた青春だった。「ドリフェス!」の全てにありがとう!!!!!!!!!!!!!!